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2018年06月11日

小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 読者のみなさん、こんにちは。


 先日、沖縄のお笑い団体『FEC』が毎年行っている『お笑い米軍基地』を初めて見てきました。

小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 県外の方は特に馴染みがないと思いますので簡単に説明すると、米軍基地を題材に、芸人たちがショートコントを次々と繰り広げていく、というもの。
 何年も前から見てみたいと思っていたんですが、この公演が大人気で、公演を知った頃にはチケットsold outということが何年も続き・・・今年、ついに念願の初の観覧となったのです。

 さて、その感想なんですが・・・。


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 突き抜けてすごかった。。

 当初想定していた、「米軍ちょっとイジる」どころじゃない。
 そのイジり方がハンパない。。
 「ネタばれは控えてね♡」と言われているのがもどかしくて仕方ないんですが、米軍に限らずその周囲の状況や政治家、有名人、はたまた今年の時事ネタに関する国政や海外の方々まで引っ張り出して・・・これでもかとやりたい放題です。
 行っておいてなんですが、私はあまりお笑いに興味がないので面白いと感じるネタには厳しい方です。が、かなり高度に考えられたネタもあり、特にお笑いに興味なくても政治や国際情勢が好きな方には楽しんでもらえる舞台に仕上がっています。

 ただし、「沖縄の一般的な人たちが好みそうな内容」に仕上がっておりますので、考えが右寄りの方は腹立たしいと感じることが多いかもしれません。そこだけは要注意ですかね。


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
宜野湾と名護はまだチケットがあるそうです。興味ある方は急いでお求めください。。
  

 話は少しずれます。
 沖縄にはお笑いの大きな団体が3つありますが、個人的にはこのお笑い米軍基地を主催しているFECが最も馴染みがあり、応援している団体でもあります(お笑い見ないくせに!)。
 理由はいくつかあるのですが、私の好きなものはFECの方々が関わっているものがなぜか多いのです。
 歴史関係では、賀数仁然さんには本人の預かり知らぬところでもお世話になっています。大好きな琉神マブヤーの初代は知念臣悟さん、その相方のシーサー・ケンは社長の山城智二さん、知念さんと山城さんはまたセットでハルサーエイカーに登場。職場ではこの数年毎年FECへ仕事の依頼をしてますし、今なんと所属芸人さんが同じ課の同僚だったりします(笑


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
初代マブヤーと相方、シーサーの精・ケン。社長が犬役とは。。

 芸人がヒーローなんて全国区だと絶対にウケないと思うのですが、これが沖縄のマーケットなんですよねぇ・・・。
 大学4年生の時に初めて沖縄出身の友達が出来たのですが、彼女が素で面白い人で。沖縄に来て仲良くなった現地の友達もやっぱりそんな感じだったから、そもそも沖縄で制作され放映されているドラマの登場人物は、芸人が演じるのが向いてるのかもしれません。


 話を戻しましょう。
 お笑い米軍基地を見終わった後、その流れで友達と宅飲みに。その飲みの席で、今から20年~10年ほど昔の沖縄の学生の真実について話を聞いたのですが、もうそれが面白くて。やっぱ沖縄、日本じゃないなと思ったのでこちらで紹介したいと思います。


その1.縄張りパトロール

 さすがにもう今はないそうですが、10年ほど前までは、学生が原付きに乗って他の市町村に行くのはとても危ないことだったそうです。
 彼が今の八重瀬出身なので、話は南部のことが多いのですが・・・南城市の玉城、奥武島、糸満の喜屋武あたりは特に危険だったんだとか。

 原付きって、市町村名が記載されてるじゃないですか。


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
中型にもご当地導入してほしい

 それが若者が乗っている原付きが地元ナンバーでないと分かった途端に、追い回されてボコボコにされる・・・らしいのです。

友達「俺の親戚が糸満の居酒屋にいてさー。お使いでそこに行くことになったわけ。俺行くのイヤだったんだけどさー、原付き乗って糸満に入ったら、案の定見つかってから。着くまでずっと追いかけっこ!急いで店に入ったらアイツらも俺をボコろうと中に入ってきたわけ。」


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 なんて野蛮なんでしょうか昔の沖縄の(一部の)学生。。
 本来高校生だけでは入らない居酒屋に、殴り込み目的でご入店ですよ。

友達「俺が親戚と話してたらさ、親戚がアホどもに『こいつは俺の甥っ子だから、今後追い回すなよ』って行ってくれたから無事に帰ることができたけどよ。それがなかったらタコ殴りにされてたはず。」

牧「え・・・なんでそんな野蛮だったの昔の学生。。」

友達「聞いた話では、元々は集落外の若者が何か悪さしたことがあって、追い出すようになったって話ではあるけど・・・まぁヒマだったんだはず(笑)。」

 ヒマでこんなことするなんて、完全に田舎の人間の発想ですね。
 なぜなら私が小学5年生の時に、同級生の男の子たちが隣町の小学校に喧嘩売りに行ったとか自慢してたことがあったので、なんだか似たようなニオイを感じてしまいます。。
 今はそうでもないかもしれませんが、30年近く前のど田舎の小学生なんて、人生で一番ヒマを持て余していた生き物だったでしょうから・・・発想は当時の沖縄の高校生も同じだった・・・ということなんでしょうか?


その2.国際通りと中学生

小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 沖縄を訪れる人ならほとんどの人が足を運ぶに違いない、那覇国際通り。
 今は日本人よりアジア系外国人のほうが多いんじゃないかと思うほどに観光客は国際化しましたが、昔の国際通り地元の若者、そして一部の観光客にとって非常に恐ろしい場所だったそうです・・・。

友達「20年くらい前、俺ら中学生の時は絶対に国際通りなんか歩かんかったよ!国際通りは本当に恐ろしい場所だったからね!」

牧「20年前って言ったら、私中学3年の時に国際通り歩いたけど、全然そんな雰囲気なかったけどなぁ。」

友達「親と一緒にいたからでしょ?中学生だけでいたら大変よ、あそこは地元の中学生がジンカメーするとこだったからね!」

牧「ジンカメーって何さ。」

友達「平たくいうと、カツアゲのことだよ!」


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 またこれ、野蛮な発言出ました。

友達「地元の中学生はね、貧乏だからあんまりお金持ってないんだけど・・・修学旅行生は結構もってるからね~。狙われるわけよ。」

牧「・・・そうやってカツアゲされた当時の中学生は、二度と沖縄に行こうと思わないだろうね。今や沖縄は観光で売ってるのにさ。」

友達「だーるな(そうだね)。。」

牧「ところで、女性に対してはカツアゲしなかったの?」

友達「カツアゲするのは同性同士。男は女に対してカツアゲしない。」

牧「ふーん。。・・・ところで、あんた昔やってたクチじゃない?」



小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
友達「もう20年も前の話だからね!時効だけどね!」

 その昔、修学旅行で沖縄にきて私の友達にカツアゲされ、思い出が台無しになった方々。
 友人に代わって、深くお詫び申し上げたいと思います。本当にごめんなさい。。
 ぜひもう一度遊びに来て、沖縄での思い出をよいものに上書きしてください。。


その3.中学生の飲み会

 沖縄は有名な酒飲み県。酒の飲み始めは概ね中学生か高校生だそうです。
 悲しいことに、「なんか似てるよね」と言われる高知県も同様な感じで、私が高校生の時、体育祭の応援団は打ち上げで居酒屋に行ってましたからね。

 沖縄も以前は学生だけで居酒屋に行ってたそうですが、直近の古き良き時代はもはや終了し、それもできなくなったそうです。当然だ
 それに、居酒屋で飲むというのはお金を稼げない学生にとってはお高い代物。じゃあ、当時の学生は一体どこで飲んでいたというのか。。


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

牧「同僚の友達は、『波の上ビーチといえば学生が飲む場所』なんて言ってたなぁ。本人も実際夜の波の上で飲んでたらしいし・・・」

友達「ふふん、違うなぁ。中学生が飲む場所といえば・・・・・あそこだよ。」

牧「??」

友達「墓だ!!」


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
牧「はいっ!?」

友達「待て、考えてみろ。夜の墓なんか、まず誰もこないから見つからないだろ。それにお墓といえば・・・・お供えの泡盛があるだろ(笑)」

 いくら未成年とはいえ、これは許されないセリフですよ、読者の皆さま。。

友達「いいじゃない、仏様は別に酒自体飲むわけじゃないし、学生は金がないからタダで飲めるし。俺らは夜墓で飲み会することを『夜のシーミー』って呼んでたさぁ。」

牧「まぁ確かに、内地の墓と比べたら敷地は広々としてるし気持ち悪さもそんなにないし、そもそもシーミーする前提で造ってるし場に関しては困らないね。」


友達「でしょ!?でもね、そのうち墓で飲み会してるのがバレたみたいで・・・PTAと警察に挟み撃ちされて捕まったこともあるなぁ。」

牧「ごめん、もはや言葉が見つからないわ。」

 確実に沖縄限定エピソードな、墓での飲み会でした。


その4.高校の卒業式

友達「さっきのジンカメーの話だけどよ。あれも俺らがお金欲しくてやってただけじゃないわけ。」

牧「なによ、言い訳ですかね。」

友達「卒業式のシーズンになるとさ、先輩に言われて国際通りにジンカメーしに行ったわけよ。卒業式に使うメリケン粉とか、卒業生が袴に刺繍するためのお金さぁね!」



小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
卒業式とメリケン粉の話は、「小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その1~」からどうぞ

友達「でも、卒業式のシーズンになると、スーパーに『学生にはメリケン粉は売りません』って張り紙が出るんだよ。」

牧「そんなんいくらでもかいくぐりようあるでしょ。」

友達「それと、卒業式当日には覆面パトカーが校門の辺りにいた。メリケン粉やるの見張りに来てたわけさー。」



小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~

 沖縄の成人式の荒れっぷりと手を焼くさまは今や全国的にも有名ですけど、そもそも成人式どころか高校の卒業式から警察が面倒見ないといけなかったとか、そりゃ成人式もああなるわけですね。



 というわけで、今は失われたであろう、そして失われてしまって正解であろう、少し昔の沖縄の学生たちの実態を紹介しました。
 今回ばかりは・・・驚くというよりも呆れる話ばかりで言葉が出てこないものが多く・・・どちらかというと沖縄のネガティブキャンペーンっぽくなってしまいましたが、今はもうやってない(成人式除く!)ということでよろしくご理解ください。

 なお。
 お分かりかと思いますが、今回話をしてくれた友達、本人明言しませんでしたが当時確実に不良だったと思われます。なので、当時の全ての学生が上記の文化を享受していたわけではないことを申し添えたいと思います。


小ネタ やっぱりおもしろい、日常的沖縄県民 ~その4 少し昔の学生たち~
例え当時不良だったとしても、大人になればほとんどの人が立派に社会の一員になるんだから、まぁ風邪みたいなもんなんでしょうね。”不良”という名の風邪


 沖縄の褒められたものではない一部の学生たちの文化ですが、日本文化との同化が徐々に進み、意識が変わり、法律が変わったことで消滅していったんでしょうか。
 その中でも成人式だけは未だ健在なわけですが、この文化がいずれ耐えてしまう前に、一度自らの目でしっかり見ておきたいものです。
 来年辺りは荒れることで有名な成人式と、その後国際通りや松山に繰り出す新成人たちが自らの門出を汚す様を収めにいってみよう・・・・今、ふと思い立った蒸し暑い夏の夜でした。。



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この記事へのコメント
なのに修学旅行で島を一歩出ると途端に静かでお利巧になる。(^^)/
空港ロビーや京葉線で偶に出会うじーぐるぅーで今時希少種の短短制服集団は何故か皆様お静かです。
たまに発した言葉で即「うちなー」同定。
うちなーだけの現象では無いようで、金曜日に竹芝桟橋で出会った八丈島の小学校の修学旅行の一団も実に静かでした。
Posted by おとーり恐怖症 at 2018年06月12日 08:32
>おとーり恐怖症さん
広い意味での内弁慶の外仏・・・ってやつでしょうかね。修学旅行生って、慣れない・知らない土地では少し不安だからおとなしく大人の言うことをきく、カワイイ生き物なんですよ(笑
Posted by  牧 at 2018年06月12日 21:00
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