⑪ 安里八幡宮
さて、琉球八社の一角、安里八幡宮を目指して地図を片手に歩を進めるのですが・・・
新都心方面から目指すと、多分迷います。崇元寺通りから目指した方が賢いようです。近所の方に話しかけられて(?)、事なきを得ました。
鳥居前に到着。しかし石造りで落ち着いた色合いの鳥居より、奥に見える新都心の高層マンションに目を惹かれます。ぬぼ~んと迫ってきているようで、さながら現代の巨神兵。(とか言ってたら、
こんなの見つけた)
鳥居の足元。大きなわんこが敷いたばかりの生コンの上を歩く姿を想像すると、なんか笑える。
さて、境内に到着・・・!
???
あれ、鳥居をくぐって境内に来たはずなんですが。保育園に来たつもりでは・・・。保育園の敷地と境内が一部共用されているのでしょうか?
真っ赤な拝殿。まだ少し新しい感じ。
あ、コレかっこいい!こんな形で拝殿に龍があしらわれているの見たの、初めてじゃないかな?
御神体がお賽銭箱のすぐ後ろにあります。すぐ奥手に扉が見えるのですが、普段はあちらに安置されてるんだはず。
あ、お供え物に紅白の寒天ある・・・なぜ寒天なんですか、宮司さん。神様お気に召すんでしょうか。。私ならその寒天でデザート作ってほしいな。
歩き疲れたので、少し休憩させてもらいましょう。社からは、
こんな眺めが広がっています。遊具がだいぶ境内に寄ってる感じですね。普段、園児たちは神様に見守られながらこの境内で遊びまわってるんでしょう。境内だけでなく、かくれんぼでは社も対象になりそうですが。多分、子供だからバチは当たらない。
あ!!年明け早々、閉店宣言!
お休みに入るの早いな~、これでは御朱印どころではありません。
⑫ 護国神社
奥武山公園にやってきました。
園内には3つの神社があるそうですが、まずは確実に御朱印がいただけそうな護国神社を目指しましょう。
護国神社の由緒について。
護国神社は大きな神社ですが、琉球八社には数えられていません。それは護国神社に祀られているのが熊野権現ではなく、日清日露戦争から先の大戦までの間に戦争で亡くなった沖縄出身者及び、沖縄戦で亡くなった本土出身者(通称、英霊)だからです。
こちらで祀られている御霊は、最近巷を騒がせている靖国神社に元々祀られていたそうですが、沖縄の民の強い希望により、靖国神社からこちらに移されたそうです。
ということは、靖国神社には先の大戦で亡くなった方々は祀られていないということでしょうか!?どういう扱いになっているのか気になるところではあります。
護国神社に奉納されている提燈。個人もあれば、
企業もある。献灯料は1つ5,000円。いくつでも献灯可!
旗の奉納。風が強く、キィキィと金属の擦れる音が聞こえます。夜はちょっと不気味かもしれない・・・。
平和を願う神社らしく、鳩を掲げる少女(だよね)の像。
負傷した兵士とその妻の像。目に入るもので護国神社を最もよく表しているものかもしれません。
拝殿まで着ました。
あいにく雨が降り始めて、参拝する人たちも大変。
あ、御神体!?鏡ってことは元を正せばアマテラスに行き着きそう。まぁ日本の神道のトップは彼女なので、神社なら当然と言えば当然ですが。
投げ込まれた1万円札に、私の意思とは無関係に指がシャッターを切ってしまいました。今お祓いを受けたら、存在自体が消滅しそうです。
旧年の縁起物や御札。こちらは神社なので、神道以外のもの、数珠なんかは入れてはいけません。ここ、テストに出るよ!
参拝したので御神酒をいただきますが、ジーマが御神酒を提供って・・・あの「ZIMA」しか出てこないんですが、御神酒がシュワシュワとか!?おお、新しいやんか。
そんなことはなく、当然日本酒でした。淡い期待に利子つけて返して。
この時期よくある、くくる場所違えられてるおみくじたち。
さて、窓口にやってきました。
しかし、この1年間で最も忙しい時期に御朱印なんていただけるんでしょうか。誰も手を休めることなく動いています。私なら空気の読めないやつだと突き帰してしまいそう・・・。
「あの・・・御朱印いただけないでしょうか?」
巫女さん「ハイ、こちらに来てね~!」
威勢のいい巫女さんに御朱印帳を渡し、生暖かい雨空の下、待つこと約10分。
「ハイ、こちらね!社報も見てよ」
ありがとうございます。それでは拝見いたす。
てやっ。。
・・・。
伝わりづらいですが、文字が斜めってます。
私の駄文字よりは数倍綺麗であることは事実なんですが・・・なんだろう、京都の御朱印を見慣れているせいなのでしょうか・・・。
そうですよね、忙しいんですよね!むしろ、このくっそ忙しい中、いただけたことに感謝するべきでしょう。宮司さん、護国神社の神様、小娘にお手間を割いていただき誠にありがとうございました。(もう一度言いますが、御朱印は神様仏様の分身です!)
さて、次行きますか。
⑬ 沖宮
続いて護国神社のほぼ裏手、プールの真後ろにある沖宮(おきのぐう)にやってきました。
琉球八社の一角ですね、期待。。
参拝路入り口のお出迎え。歴史ある神社も世の流れには逆らえないってことでしょうか?
気を取り直して、と・・・
あら~、かわいらしい。
ちょっとこちらの神社、すごいですよ。何がすごいって、
拝殿までの参拝路に飾られた観葉植物に、ラン。
別の参拝路は花文字作られてる。左は何かと思えば、馬!かんわいい。
こちらは文字で、午。いつも一見、牛かといつも勘違いします。もう30年以上日本人やってるのに。
竜神の滝と銘打った植え込み。南部農林高校作とあります。
手水場がすごい!なんて美しいんだろう!!まさに芸術作品。
ところでこちら沖宮ですが、他の寺社と同様に大戦で消失したのですが、神託でこの場所に祀られることになったそうです。
こちらも賑わってますね。参拝いたしましょう!
さて、年配の巫女さんがいますのでさっそく御朱印について尋ねると、ありますとのこと。うん、いい流れだ。
書いていただいている間に、この神社らしからぬ花きの飾りつけについて伺ってみました。
少し前に南部農林高校の花き展示会があり、そこから寄贈があったものと、この新春のために特別にあつらえてもらったものとあるそうです。
毎年なのかと思ったら、なんと今年からとのこと!なんでもそうですが、"初"との遭遇は嬉しいものです。
「ところであんた、どこから来たね?」
移住のないちゃーだと知れることを回避したい、そして観光客と思われているから優しくしてくれているのだろうと瞬時に判断した私は、
「高知からです!」
と、とっさに口にしてしまいました。
が、他社の破魔矢を手にしているし、御朱印帳に12月の成田山や普天満宮の御朱印があるし、高知の御朱印は1つもない。すぐバレますね。つまんない嘘ついたな~と、即後悔。
車両の無料お祓いがあるそうです。新春の大盤振る舞いですね。
「はい、できましたよ。」
いつもそうなんですが、この瞬間はドキドキもんです。
それでは・・・
初めて細身の文字の御朱印をいただきました。これまでは感じたことのない、繊細さを感じます。
よくよく見ると、右2行と左2行で筆跡が異なるような気もするのですが・・・!?気のせいでしょうね。
立ち去り際、巫女さん二人に声をかけられました。
「沖縄観光楽しんで行ってね~~。」
うわ~~ん、ごめんなさい!!!
巫女さんの声援を受けて、旅は
まだまだ続く。