おきなわバカ(仮)

　さて、今回は”泡盛のみ飲み放題”という設定になっているのですが、これはなぜかというと、




　皆様ご存じ、あの「どなん」の蔵で有名な国泉酒造さんがいらっしゃっていて、お酒は全てこちらからのご提供、というわけなんです。



そしてこの日のために説明用の映像まで用意されていたという気合いの入り具合

　「どなん」といえば、日本で唯一45度を超えて60度のお酒・・・すでにお酒とは呼ばないのですが、「花酒」として作ることを認められたお酒。
　なぜ今まで認められてきたのかというと、地域の行事に欠かせないから、という理由からだそうなのですが・・・それは主に、冠婚葬祭の「葬」の部分だとのこと。

　与那国、今も風葬してることは知ってましたけど・・・墓（岩陰？）から出した骨、どなんで洗われてるんですねぇ・・。



7品目、「県産新玉ねぎの血液サラサラ 伊良部カツオサラダ」

　玉ねぎの溢れるボリュームで完全にカツオがお隠れになっていますが、たっぷりの玉ねぎとカツオ、それをまろやかにする卵の黄身との完全なる調和よ・・・。特にしばらくこってり続きだったので、アッサリ＆サッパリで胃が洗われる！！

リアルまもるくん「やっぱ伊良部といえばカツオだよな～！」

　宮古島が好きで純粋にPRのためにとまもるくんに扮して走り始めたという彼は、宮古圏域の食材が出てくるといやに饒舌です。まぁ飲んでる泡盛はオール八重山圏域なのでアップできないと嘆いていましたけども。。

牧「ふふふ・・・カツオなら悪いけど高知だろw」

　誰にも聞こえないように、こっそり高知県民が呟いておきました。


　さて。
　本日は国泉酒造さんより、とっておきの差し入れがあるのです。
　それは、




　与那国生まれのどなんに、これまた与那国特産のパクチー（地元方言で「クシティ」）を漬け込んだ、その名も「クシティ酒」。現在開発中とのことで、特別にこの場で振る舞っていただけることになりました！！



どなん×パクチーの夢のコラボに期待大！！



牧「うわあぁぁぁぁ～～～！！！」

　予想外に上がってしまった悲鳴にも近い声に注目を集めてしまいました。が、そもそもお酒が得意ではない私には30度という時点で猛烈に筋肉に染み渡るわけですよ。
　このクシティ酒、どなんにパクチーの香りが絶妙にマッチしているのですが、高いアルコールとは別にパクチーがしっかり自己主張しています。
　うん。一瞬びっくりしましたが、これはアリだな。

リアルまもるくん「これは”コリアンダー酒”だね！」

　パクチー＝クシティ＝コリアンダー。
　パクチーも強いお酒も好きな人には垂涎の逸品になるのかも・・・！？



8品目、「伊良部鰹節入りみその豚肉野菜炒め」

　メニューはついに折り返しに突入。
　見た目は沖縄の大衆食堂でよく見かける炒め物なのですが・・・

牧「あ、美味しい！この”鰹節入りみそ”っていう特産品を加えることでこんなに風味もコクも増すんですね！いいこと知った～～。」

　台詞がとっても回し者クサイんですが、実際自分で肉野菜炒め作るときの参考になりました。離島の商品応援したいんで使ってみたいところですが、代用品だとしてもこの料理への合わせ方は、間違いない！



9品目、「赤鳥の鶏ガラスープと台湾海老ビーフン焼き」

　・・すみません、これ書きながらメニュー名確認して赤鳥の鶏ガラスープ使ってるんだと分かりましたけど、食べてる最中は全く分かりませんでした。。ただ、すでに悲鳴を上げている胃の意思に反して、箸が三度も伸びたことだけは確かなのです。これ、お腹すいてる時に一人で全部食べたい。。



10品目、「石垣牛の牛トロわさび焼き」

　今回のメニュー全15品中、なんと石垣牛がメインのものが1/3に当たる5品を占めるんですが、こちら唯一のアッサリ系。「牛トロ」とは、霜降牛ではなく赤身とトロロの合わせ業のことのようです。
　たっぷり出てくるこってりメニューに交じっていいブレイクしてくれるよ、あとやっぱり石垣牛はどんな形になっても1mmも裏切る結果にはなり得ませんよ。

　・・・・。
　すみません、このメニューの前後辺りは食べた記憶がほとんど残っていません。。
　というより、普段飲まない泡盛の力もあってか（いや、主に食が理由）記憶が色々と飛びかけてます。。（※注 これ以降は食レポの体を為しておりません）



11品目、「久米島赤鳥のチーズダッカルビ」

　世にこれだけチーズダッカルビが流行り、もはや下火になりつつある最中ではありますがこの４月に初めて食したチーズダッカルビ。

　こってり具合が・・・・・・・・こってりしてるのよく知ってますから！！

牧「すみません、これはマジで勘弁してください。。箸が伸びません。。」

リアルまもるくん「ほらほら、せっかく持ってきてもらったんだから、一口だけでも食べてみてよ！」

　ううう・・・まもるくんにせっかく背中を押してもらったんだから、一口だけ・・・一口だけ・・・

　すごく、濃厚です・・・。

　あぁ、本当にもうだめ！！これ以上はもうだめえぇぇ！！



12品目、「最高級石垣牛のヒレ肉でロッシーニ風」

牧「うわーー、このタイミングですんごいの投入してきたよ！なんでこのタイミングなのー、もっと早ければ格段に美味しく食べられたのに！！」

　私とまもるくんの前には、沖縄の食では有名なとある男性ブロガーさんが座っていらっしゃるのですが・・・

男性「ロッシーニってことは、ヒレ肉の上にのってるのはフォアグラですね。まぁそういわずに、ほら、美味しそうじゃないですか？うん（モグモグモグ・・）あ、思ったよりこってりしてないですよ？ほら、小さく切ってあげますから！」

牧「ひいぃ・・・フォアグラのけて、肉だけでいいですか？」

男性「何言ってるんですか、フォアグラのせないと意味ないしウマさがわかりませんよ？」

　恐る恐る男性に切り分けていただいたヒレ肉とフォアグラをいただいてみたのですが・・・

牧「もう・・・何がなんだかよく分かりません・・まるで自分がフォアグラになった気分です。。」

　外野から「誰ウマW」の声が飛んできましたが、もはや私は昇天寸前です。



あまり見たことのない黒糖が回ってきた

担当さん「これ、与那国で作ってる黒糖なんですけど、このレベルの細粉化技術があるのは与那国だけで、飲み物に入れたり熱い白玉なんかにかけるとすぅっと溶けるんですよ！ほら、食べてみてください。」

　確かに・・・一カケ口に放り込むと、すぅっと消えてなくなるこの感覚、これは新しいかも！
　私の推しの黒糖は、一に西表（ミネラルと濃厚さ抜群）、二に波照間（バランスよくレベル高し）なのですが、これは別のベクトルで私の推しリストにノミネートされました。今度探してみよう。



会も終焉に近づき、約30人弱いるこの会場のほぼ全員が一言挨拶。リアルまもるくんは宮古愛全開にここでまさかのオトーリ回します宣言。

　ライターやインフルエンサーが何名ほどいるのかよく分かりませんでしたが、ここでこの枠の招待者は、リアルまもるくんと男性ブロガーさん、そして私の３名のみということが判明。担当さん、貴重な枠を本当にありがとうございます。。他の二人に比べたら見劣り著しいんですが、私なんかでよかったんですか？



13品目、「伊良部島かつおぶしチャーハン」

　チーズダッカルビとフォアグラの猛攻により息も絶え絶えの私には、ちょっとした救いに見えたアッサリチャーハン。豚肉野菜炒めもそうでしたが、かつおぶしのコクと旨味って本当に優秀ですね。このチャーハンも旨味と香りが素晴らしい。。この先何にでもかつおぶし使いそうな気がしてきた。



メニューも残すところあと2品、大量に個別で運ばれてやってきたのは・・・



14品目、「多良間ピンダヤギソバ」

　ヤギの登場に、会場の様子はにわかに色めき立ちました。正確には、歓声をあげたグループと身を縮めたグループに別れたということですが・・・。
　おきコレの取材の際、初めて多良間でヤギを食べたことはいい思い出です。意外と臭みとクセが少ないヤギに出会うことができ、私のヤギに対するハードルがだいぶ下がったものでした。

　まもるくんはヤギがお好きなようで喜んで手を伸ばしていたのですが、その様子を見た私の隣のおねぇさま方３名がヤギを全てこちらに横流しに・・・。
　さすがのまもるくんも４名分完食は無理でしたが、ヤギの扱いってうちなーんちゅでも難しいものがあるんですよねぇ・・・。



ラスト15品目、「石垣島マンゴーとパインのシャーベット」

　シャーベットだけ出てくるかと思いきや、ソフトクリームの付け合わせに。きっと量が足りなかったんでかさ増しを図ったんでしょう。
　スプーンがないので箸で食べてくださいのアナウンスと同時に頭からかぶりつき、15品全て達成の満足感に、大事な味の記憶はすっかりどこへやら。しかし石垣に4年間住んでいた私だから公言できます、少なくとも石垣島のパインは別格です。。マンゴーは・・？

　友達への返礼品、このパインとマンゴーのシャーベットにしようかしら？いや、今年できがよければまた生で送ってあげようかな・・・。

担当さん「皆さま、これをもちまして会をお開きにしたいと思います。皆さまぜひご自身のSNS等で情報発信のほど、よろしくお願いします！あと、帰りにお土産がありますのでお持ち帰りください。」

　大丈夫ですよ、特に言われなくても最初からネタにしようと思ってましたから。なぜなら最近休日あまり外出できませんでしたゆえ。。
　そして帰りにいただいたお土産というのが、




　こちら、Weckの瓶に詰められた離島の特産品シリーズをランダムで１品。
　アーサ塩、パパイヤジャム、粟国の塩・島唐辛子ブレンド等全12種と種類も豊富で、全て各離島でお母さんたちが手作りされているんだとか。

　そして今回は、むとうの外で各５個限定で臨時販売されたのです。みんなこれだけご馳走になってるんだから、一つも買わないとかそんなのあっちゃいけませんよね。
　みな、自分の嗜好に合わせてどんどんお買い上げしていき飛ぶように売れていきます。

参加者「んん～～、何にしようかな。迷っちゃいますね。どうされますか？」

牧「ええ、私はやっぱりこれ一択で。」




　ゆがみない私が手に取ったのは、久高島のイラブーつくだ煮。これ以上にネタくさいものがなかったこともそうですが、購入者の費用対効果が最も高いのはこれだと私のカンが働いたのです。
　この場合の費用対「効果」って・・・人によっては最も効果が低い場合もある・・・かもしれませんね？


　というわけで、離島の美味しいものを食べに食べ尽くしたお話はこれにて終了になります。
　沖縄に住んではや12年が経過しましたが、これだけ離島の食材にこだわりぬき、品数も多く、質も高い食事は初めてでした。
　沖縄のご飯はそれほどでも・・・と思っている方でも十分満足してもらえるんじゃないかと思える内容に、私自身も少し沖縄の食と食材を見直すことになった、よい機会となりました。

　おきコレを企画した方が在東京の方ではあるのですが、参加者の挨拶を聞いていると色んな方面の人たちが彼の熱意（押し掛けともいう）に突き動かされ（私も突如捕まったクチ）、６年かかって今や沖縄が誇るデパートリウボウやグループ会社である沖縄ファミリーマートで売られるようになったんですからね。
　今回の記事を読んでこのプロジェクト「離島のいいもの沖縄セレクション」と、ここが扱う離島の食材や商品に興味をもった方は、一度リンクを覗いてみてください。（記事をアップした本日時点ではなぜか総売り切れですが？）


　ところで、私がGWの今どこに来ているのかというと、




　はい、台湾です。
　台北は過去２回行ったことがあるので、今回は4/26に新規就航したPeach Aviationの那覇～高雄便に乗って、台湾の京都こと、台南メインで来ております。
　エア往復と宿が7泊8日で驚異の32,000円でとれ、このGWを楽しみにしていたのですが・・・

　年度末からの体調不良をこじらせ、この年にして喘息が発症。４月はほとんど休日寝たきりで過ごした結果著しく体力も筋力も失い、せっかくの長期休暇も毎日体と相談しながらというちょっと残念な状態に。

　それと・・・・先日ここ一番の頑張りを見せた胃袋は、やっと今日からある程度普通に動いてくれるようになりました。
　やっぱね、あの日の私の胃袋は確実に10年に一度の頑張りを見せてくれたよね・・・ほんとありがとう。
　明日からは本気だして台湾食べにかかるからな！

　それでは皆さま、よいGWを♪