そしてホイアンの街が夕闇に包まれ・・・
そう、これが見たかった!
ランタンの灯りに彩られ、幻想的に浮かび上がるホイアンの街。
今、18時30分。帰りのバスの時間が20時とヘタな時間選びをしてしまったためあまりゆっくりする余裕がありません。街中を歩き回ってこの幻想的な風景を目に焼き付けることに一生懸命。
日中見たあのドブ川も色を失って光を足せば、
ブレブレですが、いつまでも眺めてられる風景に様変わり
ホイアンには、旅の途中で出会った友人と一緒に来ていました。
客引き「お二人さん!船に乗って灯篭(?)流ししない?30分、2人で2,000円だよ!」
友人「オレはそれでいいよ。」
私「いやいや、言い値はボッタクリでしょ。2人で1,500円にまけるんだ」
客引き「・・・いいよ、時間が早いから早割ね!」
私「(絶対そんなもん存在しないだろーーー!!)」
そうして小舟に乗り込み、カップケーキ焼きそうな紙の入れ物に蝋燭という灯籠をもって、舟出しましょう。
こんな感じで灯籠を水に浮かべる
友人「ところで、何のために灯籠流すんだろうね?」
私「日本だったら間違いなく鎮魂だと思うんだけど・・・」
その後調べてみたものの、結局よく分からず終い。
もしかしたら意味なんてなくて、単なる商業行為なのかも・・・まぁ鎮魂のように理由が重くないので、気軽にホイホイ流せてそれはそれでいいんですけどね。
別にランタン祭りじゃなくても、暗くなれば恐らくホイアンの街にはランタンが灯るんでしょう。
なのでランタン祭りと普段の日の違いは?と思ったところ、
こんな感じで建物の灯りが消えて、ランタンの灯りだけになる点なんだとか。
とは言っても店舗の協力は任意のようで、煌々と正面が明るい欧米人が好きそうなバーなんかもありました。
その様子はさながら、地域を顧みず結局そこにいるのが辛くなり出ていく移住者のよう。
ホイアンのランタン祭りには出店が出てるんですが、まぁこれが大変なフォトジェニック。
写ってはいませんが、
ランタンの周囲には大量のスマホと人が渦巻いています。
みな一様に、暗闇をゆるりと照らし出す灯りに誘い出された虫のよう。
つまり、私もその一匹の虫なのですけれども。。
この写真で年賀状作りました
ランタン祭りは月に1回の頻度で行われています。
ホイアンの街も趣があって素晴らしいし、夜はこれほどまでに美しい姿を見せてくれるし。
・・・ホイアン・・・いい!!!
ここはたった24時間のために飛行機乗ってくるだけの価値がある素晴らしい街ですよ!
そして再びダナンに帰ってまいりました
友人がダナンでカウントダウンがあるというのでダナンに戻り、ドラゴンブリッジで派手に行われるであろうイベントに向かったのですが・・・
突如行く手に現れた回転する橋(船を通すため?)に興味を惹かれ、カウントダウンの時間絶対間に合わないと思いつつ橋が動く様を大喜びで観察。
まぁそれ以前に橋が切れてて渡れないっていうね。
間に合え!カウントダウンに間に合え!!
必至で友人と早歩きでカウントダウン会場に向かうものの、残り300mというところでタイムオーバー。
まぁ花火がガンガンに打ち上がって盛大にドンチャン騒ぎがあるからこの辺でも十分堪能できるんだろうと思っていたんで別にいいんですけど、なんと・・・
22:00のダナン
年明け6分後のダナン
花火は一発も打ち上げられることもなく、イベント会場から300mも離れていると全くもって静かなことこのうえなし。
しかも、年始を祝って街が盛大に明るくなるのかと思いきや、
「はい日付変わったんで消灯しましょうね~。」と言わんばかりに街の灯りが急速ダウン。
今時のカウントダウン、なめとんのか。
台北でも見習ってみないか?
ところでこちらが我々の目指していたカウントダウンやってた会場。
これだけ見ると、すんごい盛り上がってるように見えるでしょ?
しかし、
実はこのイベント会場内にいる人たち、全員イスに座って、微塵も動かずまるで説法でも聴きに来たかのよう。
恐らくですけど、ベトナムは社会主義の国。このイベントは自治体主催のもので、公的なイベントでは立っても手を振ってもいけないのかもしれません。
ステージに立つド派手な面々は、刺激的な格好やマイクをオーディエンスに向けることで必死に煽ってるんですけどね・・・お互い一体どんな気持ちでここにいるのでしょうか・・・。
さて、ダナンに宿をとってる友人が翌朝早いということでホテルまで送ったら、あまりに腹減りになっていることにハタと気が付きました。
もうバーとかカフェとかじゃなくて、ガッツリ食べられるものを何か・・・!と食を求めて単身街をさまよい・・・
見えてる肉は氷山の一角という鬼デカな肉塊フォー
新年初の食事で大いに胃を満たしたら・・・
ダナン空港着
実はハノイに帰るフライトが朝7:20なので、最初からダナンには宿をとらず、朝方まで遊んで少し空港で寝ようと最初から企んでました。
可能ならドンチャンやってるバーとか入ってみたかったけど、如何せん欧米人ばかりだし
どう見ても若いし・・・
新年早々空港で一人ビバークなんてあまりにもどうかと思うのですが、今の私にはこの人気のない空港がふさわしいようです。
まぁ空港泊は1年前のシェムリアップで強制体験したので、快適に過ごせるグッズはしっかり持ってきています。とりあえず3時間くらい休ませていただきますか。
・・・。
・・・・。
・・・・ツンツン、ツンツン・・・
ハッと気がついて起き上がってみたら、掃除のおばちゃんが私の体を触っていました。
何事かと思ってみたのですが、おばちゃんはさっと離れてよく分からないことを言ってその場を去っていったのです。
・・・これってもしかして・・・
おばちゃん、私のバッグ狙ってたんじゃない!?
いや多分そうですよ、バッグをしっかり抱きかかえて寝ていたので、触っても起きないなら盗れるんじゃないかと思ってたんじゃないでしょうか?
新年早々ドキっとする目にあったものの、まだ時間はAM3:30なので、即座に寝入ることに。
結構センシティブな性格してるんですが、こんなところだけだいぶ鈍になってきたものだなぁ・・・。
そして朝を迎え、冒頭の初日の出となったのでした
以上、結構雑な感じではありますが、年末年始ベトナムでの様子を一部紹介しました。
本当は、人々の様子からベトナムが社会主義と資本主義の狭間に揺れ動いている様なんかを紹介したかったんですが、残念ながらタイムアップ。とりあえずここまでにしておきたいと思います。
紹介しなかったけど念願のハロン湾にも行った。雨だったので絶対リベンジしてやる
昨年シェムリアップから帰ってきた後は、1か月ほど魂がシェムリアップで迷子になってたんですが、ベトナムは帰国後翌日には、完全に沖縄モードに入っていました。
ベトナムも、シェムリアップも間違いなく訪れてみたかった東南アジアの地域なのに、一体この差は・・・?
もしかすると、より日常の現実感から遠ければ遠いほど、そうなってしまうのかもしれません。
ベトナムは訪れた場所が概ね街だったこと、また世界自然遺産もハロン湾、「陸のハロン湾」の異名をもつタムコックと2箇所訪れたのですが、ガツンとくる感動というより、じんわり胸に広がるといった感じで、シェムリアップの原生林に転がる大量の遺跡群(とりわけベンメリア!)のような衝撃はありませんでした。
あとはあれかな・・・シェムリアップが初東南アジアだったのに対し、ベトナムはタイに続き3地域目。
まぁ慣れってやつなのかもしれません。。
なんとなく行ったタムコック。ハロン湾より胸に響いた。舟乗るのおススメ
一つだけ、強く思ったことがあります。
もういい年してるんだから、一人空港で好んでビバークするとか、そういうのはさすがにもう卒業したい・・・。
一人だと自由すぎて適当すぎることも多々あるんですが、周囲の目以上に「自らの目」にそろそろ耐えられないなぁ・・・と、悲しい現実を悟った37歳を迎える年始でございました。
本当はもっと書きたいことがあったんですが、今日から5日間出張です。
今回アップできなかったら次回のチャンスは10日後なので、不本意ながら今回はこちらで終了させていただきます。
こんな感じで不定期更新は続きますが、今年もおきなわバカ(仮)をどうぞよろしくお願いします。。
追記。
今週末は広島で「
九州・沖縄 春の大観光展」というイベントに出ております。
近隣の方でお暇な方はぜひいらしてみてください