私の職場に『柴犬さん』という職場の中では群を抜いた変人男性がいます。
どれだけ変人かというと、半分に割ったペットボトルをカップにしてコーヒーを飲んでいるのですが、一度も洗ったもしくはカップを替えた形跡もなく、タンニンで真っ黒。
これだけ書くと
まるでルンペンですが、ともかくやることも言動も尋常じゃない。
そんな柴犬さんがある日、終業後に職場を凍り付かせた発言をしたのでこちらで紹介したいと思います。
(※注意!生き物が好きな人はショックを受けるかもしれないので飛ばしましょう!)
柴犬「昔さ、友達と車を走らせてたら、道ばたに轢かれた猫の死体があったわけ。特に目的はなかったんだけど、即飛びついて持って帰った。」
牧「普通の人は持って帰らないですよ。」
柴犬「いやさ。どうしようかな~と思ったんだけど、フロ場でさばいたんですよ。」
周囲の一同「!!??」
柴犬「で、唐揚げにして、猫を回収した時にいなかった友達を呼んで、食べさせてみたわけ。俺らはもういっぱい食べたからあげるよってね。」
ネコ・・・じゃなくてチキンだよ
牧「・・で、友達は食べたんですか。なんて言ってましたか。」
柴犬「うん、ちょっと硬いって言ってたけど、普通に食べてたよ。今でもその友達には事実は言ってない。だいぶ昔の話だしね~~。」
愛猫家のおじさん「これ以上聞いたらよけい悲しくなるだけだから、先に帰ろうね」
牧「・・・柴犬さん、それ、いつものウソですよね。よくウソ言って人をからかってるらしいじゃないですか。」
柴犬「いや、本当の話だよ。次はもっと大きい生き物を拾いたいな~。どこかに人間落ちてないかな~~。」
一同「!!!!!」
牧「柴犬さん・・・・もしかしてあなた、サイコパスですか?」
柴犬「(否定せず別の話にすり替える)」
職場にこんなに恐ろしい人物がいるなんて、きっと犯罪が起こった上でないと気づくことはないでしょうよ。事前に知ることができた私は、ある種幸せなのかもしれません。。
それにしても、男性の前でツンと転ぶなんてロマンスの始まりを予感させるような出来事ですけど、柴犬さんの前では
恐ろしい出来事しか予感できません。
こうなったら人生の最期だ
彼の前でだけはうっかり転んでしまわないようにしようと、強く心に誓った夕暮れ時でした。
・・・なんというか、出だしからこんな話をしてしまってすみません。
気分を害された方にはお詫びをしたいと思いますが、私もプリンを食べながら書いてて
胃がせりあがってきたので痛み分けということでよろしくお願いします。。
今回は、再度北部の小ネタ集です。
「友達とドライブ行こうって言ったらだいたい北部になるんだけど、いつも同じような場所しかいかないんだよな~。」
そんなアナタにマンネリドライブを打ち破るような場所を、ちょいっとご紹介いたしましょう。
その1.七滝
今回は北部・・・というよりも、大宜味村が主なターゲット。
まず向かったのはこちら。
大宜味村の喜如嘉集落。
大宜味村は
『芭蕉布の里』を自負しており、写真にもあるとおり、芭蕉布の文化を守るための芭蕉布会館があります。
芭蕉布はかつて県内各地で織られており、紅型が登場するまでは沖縄の重要な輸出品の一つでした。
しかし今は、ここ大宜味村は喜如嘉で織られるのみ。
話を滝に戻しましょう。
喜如嘉集落の最深部に進むと、突如鳥居が見えてきます。
まさか、ここに神社があるとでも言うのでしょうか!?
ん?
鳥居に掲げられた、『七瀧拝所』の文字。
こ・・・これは・・・!!
以前、御朱印ハンターで出会った衝撃の事実を思い出さざるをえません。
ヤフー地図にもマップルにもカーナビにも記載のあった安慶名神社が、蓋を開けてみたらガジュマルの根元にちょんとたたずむ小さな御嶽であった、
あの出来事です。
なぜ御嶽を神社と呼ぶのか。
かの岡本太郎氏も、こう仰っております。
「神はこのようななんにもない場所におりて来て、透明な空気の中で人間とむかいあうのだ」
神社と御嶽は神様をお祀りしているという共通点はあるものの、氏の指摘にある点を含め、根本的に全然違うもの。なのに一体なぜ・・・?
これず~~~~っと疑問だったのですが、つい最近、ある本を読んで一つの事実を知り、また一つの仮説を立ててみました。
御嶽が神社と同一視されるようになったのは、日本が先の大戦真っただ中の1944年だったそうです。そして時を同じくして、御嶽に鳥居が建てられるようになったんだとか。
私はもっと早い段階、だいたい琉球処分後辺りで同一視が始まったと思っていたのですが、そうではなかったようです。
七瀧御嶽のイビ。やはり依代となる石は気味のよいものではありませんでした
ここで気になったのは、同一視がなぜこのタイミング、つまり
本土決戦が間近に迫り、沖縄での闘いが激しさを増した頃だったのか、ということです。
本には触れられていなかったのですが、御嶽が沖縄の人たちの心の拠り所になっているのを軍と政府が利用して、御嶽を神社とみなして天皇を崇める場所の一つとし、皇民化教育に利用したのではないかと・・・思わざるを得ません。
もうそうとしか思えないでしょ??
緑の石積みを右手に、小さな径を通って・・・
小さな流れですが、こちらが喜如嘉の七滝になります♪
七滝という名の由来は、滝壺にたどり着くまでに7回流れを変えるから、とのことですが・・・。ここで『七曲滝』とかじゃなくて『七滝』とスッキリした名を与えた先人に、拍手を送りたいと思います
ふと後ろを振り返ると、なんだか懐かしい気持ちに。
この画だけ見ると、日本の山里の風景っぽくないですか?
ところで大宜味村と言えば、
『芭蕉布の里』以外にも
『ぶながやの里』を自負している村でもあります。
大宜味村のぶながやキャラクター
どう見てもどういった特徴を聞いても、ほとんどキジムナーと変わらない、ぶながや。
高知で言うなら河童のことを『シバテン』とか『エンコウ』とか呼んでるのと同じだろうと思ってましたが、決定的に異なる点があります。
一つは、ぶやがやは青い炎を操ることができること。
そしてもう一つは、キジムナーがガジュマルの妖精であるのに対し、
ぶながやは川底に擬態して棲んでいるということ。
ということは・・・
この流れのどこかに、張り付くようにして潜んでいるということなのか!?
暑かったので水に足を浸したい気持ちもありましたが、なんとなく、ご遠慮させていただいました。
だって、村の公認キャラはかわいいけど、
こんなのに足つかまれて火つけられたらイヤじゃない。
というわけで、マイナスイオンと神聖な空気をありがとう、七瀧。
まんまじゃないか!
集落内の共同売店のような店が名前をあやかっているのも、いとおもしろし。
その2.旧大宜味村役場庁舎
大きな目的を定めず、なんとなく広範囲に出掛ける際には、おきなわ倶楽部の『あそぼん』にお世話になっています。
七滝の存在もこれで知ったのですが、大宜味村の項目にもう一つ気になる存在が・・・それが、旧大宜味村役場庁舎。
役場があそぼんに掲載されているとは一体どういうことなのか、確かめに行ってみました。
こちらが旧大宜味村役場の庁舎。
特筆すべきはこの建物、
沖縄初の鉄筋コンクリート建造物なんです!
建築は大正14年ですが、文明開化にまっしぐらに突き進んで、建物を西洋化していた頃の様子がうかがえますね。というか、その波は等しく沖縄にまで届いていたんだなぁ。
本島のかなり北に位置していたことが幸いして、戦禍を免れ今まで残ることができたんですね・・・。
写真の左手にガジュマルが見られますね。
ぶながや・・・?
でもないし、こんな現代的な服装でキジムナーを名乗って欲しくないし、こんな赤い子供いない。
この照準の定まってない感よ。
庁舎は内部を見学することができます。さっそく中に入ってみましょう!
こんにちは~。
おっふ。。
大正14年の建築ですが、かなりリフォーム?されていてツヤツヤと白光りしています。
そして柱に多く貼られている赤い巨大な短冊のようなものが気になりますが・・・どれ。
大宜味旧役場庁舎 米寿ぬ御祝 ミルク世ぬしるし 幾代までいん
飾られていたのは全て、庁舎の米寿を祝う琉歌でした。
沖縄には人以外の米寿を祝う風習があったとは・・・これだけ地元の人たちの思いを受けている旧庁舎ですし、あと数年したら付喪神になったりして(笑
建物の付喪神ってどんな感じかな・・・
りゅうぎんロボみたいな感じか・・・
ここは資料室にもなっているので、書籍や標本がここかしこにあります。
本来なら勝手に誰でも触ることのできるような状況にしてはマズイんじゃないかというモノまでコロコロ。いいの?本当にこれ大丈夫?
本棚の一角は、かつての皇民化教育を彷彿とさせるラインナップでございました
自由に歩き回れるスペースは、3LDK分くらいだろうか?
階段がありますね。禁止とは書かれていないので、昇ってみましょう。
アングル悪し!
狭すぎて全体をうまく捉えることができなくてすみません。
2階は6畳間くらいの広さで、八角形になっています。うち一角は階段があるので窓がありませんが、残り7か所には全て西洋ちっくな上下開閉式の窓がつけられています。
良アングルを求めて悪戦苦闘。厳しいっっ
写真では造りそのものも空間の白さもとても美しく映るでしょ?
部屋の空気も爽やかに澄んでいそうですよね。
ところが、だ。
この空間の空気の悪いことよ。
もう階段の途中から昇るのをためらうほど空気が淀んでる。一体どれだけここの窓を開けてないんだろう?
確かに、守るものものもないし建物もコンクリだから通気しないと不具合があるわけじゃないんだけど・・・
お客をこの空気に招き入れるなんてちょっと気がしれないぞ。
窓が開くのであれば、お願いだから喚起してあげてください・・・
気管の悪い人はこの空間では悶え苦しみそうだ。
一階には資料編纂スタッフがいるんだから!
その3.???
この日は母親とドライブだったのですが、母親が一番楽しみにしていたのは、実は喜如嘉の芭蕉布会館でした。
ところが訪れたのが旧盆の真っ最中だったこともあり、会館はお休み。
沖縄県民の常識をまだ体で理解していない母親の負けでしたね。
芭蕉布会館の駐車場は、ぐるりと芭蕉に囲まれています。
一本の芭蕉にバナナの花が咲いていたのでビックリしたんですが、
芭蕉ってバナナと同じ仲間だった~~。恥ずかしながら今さら知りました。。
・・・私、このミッチリ詰まった芭蕉を見て、「ここにしよう!!」と心に決めました。
何を、というとですね。
はい、またバカなこと始めましたね。。
以前少し触れましたけど、私新しい職場に行くと、80%くらいの人に「怖い」って思われるんですよ。大抵の人は「ツンとして怖い女性」だと思っているようです。
読者のみなさんご存じのように、全然違いますけど!!
なので、
私は怖い人じゃない、陽気な人間だ!というアピールのために、この日はイメージ写真を撮ることにしていました。同じ職場の方は近日楽しみにしていてください。
採用した写真は結局芭蕉全然関係なかったんですが(笑)、思いが通じてくれたらいいなぁ・・・と思っています。
・・・でも「陽気」通り越して、柴犬さんみたいに「変人」のレッテルを貼られるとキツイ。
さぁ、これは吉と出るか、凶と出るか・・・。