2015年03月12日
週中コラム ~続・統計情報見ながらなんとなく沖縄語る~
読者のみなさん、こんにちは。
一時期最後から2番目くらいの頑張りで寒波の吹いた沖縄ですが、風邪などひかなかったでしょうか。
一時期最後から2番目くらいの頑張りで寒波の吹いた沖縄ですが、風邪などひかなかったでしょうか。
寒いと走るのが楽しいんですが、寒くて風が強すぎると理由もなく怒りがこみ上げてきませんか。。
本当に、走ってる最中にビュウっと突風に襲われたら、「うぁーー!!」とか、「むぬーー!!」とか、よく分からない叫びが口をついて出てくるものです。
誰にぶつけるともない、この怒りよ。。

そしてもう一つ、同じくらい誰にもぶつけられない怒りを、まさに今、毎日感じています。
私は運動目的で身軽に外出する時は、リップクリームをジャージパンツのポケットに入れておくことがあります。
先日、うっかりリップをポケットから回収せずに洗濯してしまいました。
どこに行ったのかと慌てふためいて部屋中を探した後で、洗濯物を回収するタイミングでポケットから発見されるリップクリーム。ほっと胸をなで下ろし、カピっと乾いた唇に潤いを取り戻そうと、キャップをポンと開け、リップを唇に近づけると・・・

ムンと鼻につく、異臭。
唇に塗ることをためらってしまうほどの異臭・・・ならぬ、もはや悪臭。
一度キャップ内に水が浸水し、ろくに乾かぬまま時間が経過してしまい、雑菌が繁殖した結果です。
もったいないからと必至に洗ってもぬぐえぬ、この例えようのない臭い。
結局、開けたばかりでもったいない心が上回って、使い続けているこの貧乏根性!
いや、別に貧乏じゃないけど!でも諦めてしまうなんて悔しいじゃない!!

洗うと怒りを感じるリップクリームとして売り出すか
唇が乾くたびに無用な怒りがこみ上げてくるのですが、こんな悲惨なことにならないよう、読者のみなさんは洗濯時にはポケットの中身をしっかり確認しましょうね!
さて、今回は前回コラムに引き続き、統計の話です。
前回、面白いという声をちらほらいただいたので、少し調子にのってしまいました。
前~中盤は比較的カタめの話ですけど、新しい沖縄の姿と古い沖縄の姿をよく表しているので面白いんじゃないかと思います。
(順位が書かれていない個所は、全て反転してください。面倒ですけどよろしくです)
Ⅰ.飲食店・宿泊業開業率
まず、開業率ってなんでしょう。
簡単に、開業した店舗数/既存店舗数と考えていただければいいかと思います。
10年くらい前、沖縄に海沿いカフェブームが起きましたよね。
特に南部(主に南城市)における勢いは、目を見張るほど。沖縄カフェ100シリーズがバンバン出版されて、若い世代は男女問わず持ってるような雰囲気すらありました。
沖縄住みの方は、南部東海岸にドライブに出れば、猫も杓子もくる●まや浜×の茶屋、や▲さちに足を運んでいたんじゃないかと思います。

海はどこでも綺麗。それ以外の要素だと、店内の壁の一部が岩肌という楽水がオススメ!観光地価格だけどね
年を追ってよく耳にした順に、海沿いカフェ、山中カフェ(本部・名護)、外人住宅カフェ・・・今はブームも落ち着いたのか、はたまた常態化したのか、取り立てて話を聞かなくなった感があるんですが、実際どうなんでしょう?

外人住宅カフェは、浦添や北中城に多いイメージ
・・・すみません、カフェ系は興味の対象外なので、ちょっと情報が少ないんです。。
宿泊業に関しては、2方向の増え方があります。
これまたカフェとほぼ同時期に発生したゲストハウスブーム。那覇市内にある某ゲストハウスが火付け役になって、内地の人間がすごい勢いで増やしていきましたね。

泊まるなら絶対ボックスタイプ!2段ベッドのゲストハウスにも泊まったことがあるけど、眠りに繊細な私は寝不足に
それと、ビジネス、リゾート、シティの各ホテル。沖縄開発のブームにのっかって、未だに増え続けています。最近は本島に外国人観光客の受入先がなくて、離島に振り分けされてるという話も聞きました。
・・・こんなに建ってるのに、まだ足りんば!?
特に自然豊かな場所にはもう建てて欲しくないのが住民の本音なんじゃないかと思います。私も、そう思ってるし。

とある島のリゾートホテル。島民憲章は、一部の金持ちと議員に握りつぶされたと憤っている島民の声を聞いた
というわけで、その順位は・・・
飲食店・宿泊業開業率: 第1位(16.2%)
数字だけ見てもピンとこないでしょう。2位の鹿児島は、10.5%。全国平均は7.9%。
はい、どれだけバンバン新規開業されているか、お分かりですね!!
ただし、この数字は平成16~18年と結構古いんですよ。もしかしたら今は少し変わってるかもしれませんが、それでも沖縄は相も変わらずぶっちぎり1位だと思います。
Ⅰ-2.廃業率(飲食店・宿泊業)
開業率と対をなす数字、それが廃業率。
同じく、廃業した店舗数/既存店舗数ですね。
これだけ爆発的に増えているんだから、消えゆく店だってあるだろうさ・・・。
宿泊業については、沖縄において廃業の一途を辿っている部門があります。旅館営業です。
でも、それだけ。ホテルやゲストハウスなんかは変わらず好調。

統計上の旅館とは、一般的な和風旅館のことだけど、沖縄の旅館はどことなく沖縄民宿の香り。
竹富島、高那旅館
じゃあ飲食店は?
街を歩いてるとよくよく分かるんですが、とにかく店舗の回転が速い!!
以前、久茂地川沿いに新しい店出来たな~と思ったら、1か月後には店の灯が消え、3か月後には別の店に大変身してた!開業資金、もったいな!
身近なところでは、友達が沖縄大学近くにカレー屋を開いたと思ったら、4か月で閉めたこともありました。みんな気軽に開業しすぎ・・・。
そしてちょっとした裏情報ですが。
めでたく新規開業を経て、最初の更新手続きをする飲食店は、全体の3割だそうです!(H21時点情報)
つまり、新規開業しても7割があっという間に廃業しているという事実・・・。
この数字を見て「狭き門だな」と顔をしかめるか、「3割も生き残れるのか!」と考えるか。あなたはどちらでしょうか?後者なら経営者向きかもしれません。
というわけで、
廃業率(飲食店・宿泊業): 第1位(11.4%)
2位は青森の10.1%、全国平均が8.7%。
開業率と廃業率を比較すると、全国的には廃業率が少し上回っている状況ですが、沖縄はぶっちぎりで開業率が上回っているのが特徴的。
まだまだ商業的には可能性に溢れた土地だと言えそうです。
Ⅱ.原因別死亡率
以前こちらの記事で触れたように、沖縄県民はとにかく歩かない、摂取カロリーは高い、お酒はガブ飲みで、健康にいい習慣的要素が全く見当たりません。

ここでもう一度、県保健医療福祉事業団の自虐的なテレビCMをご覧ください。バージョンもたっぷり増えております(画像クリックでyoutubeへ)
平均寿命が全国1位だったのはもはや『今は昔』の話で、平成22年の調査では男性は全国29位の79.4歳と、全国平均を下回っています。このテの数字は一度落ちたら坂を転げるのが世の常ですが、果たして。(最新データでは男性30位とさらに下降、女性は3位を死守中)

進化ではなく、退化の過程である
じゃあ、日本人の3大死亡原因、ガン、脳卒中、心筋梗塞による県民の死亡数ってどうなんでしょうか。生活習慣を考えると、想像に難くないと思います。
ガン:
脳卒中: 3項目全て第47位
心筋梗塞:

ゑ?
ちょっと待って、何かの間違いなんじゃないの??
うそ、数字はどうなってるんだ・・・。
ガン:10万人中、207.9人(全国平均286.6人)
脳卒中:同、59.5人(同96.5人)
心筋梗塞:同、111.8人(同157.9人)
間違いなく、少ない。。しかもどれもぶっちぎり。
どうしてなんでしょう??
20年近く昔の研究ではありますが、沖縄は食塩の摂取量が日本一少ないという結果が出ていました。1日の目標値10gに対し、日本人の平均摂取が13g、対して沖縄は8g!

漬物、みそ汁、焼き魚に醤油としょっぱい日本食に対し、味は濃いけど意外と塩分の少ない沖縄料理
ガンの要因はそれぞれですが、胃ガンの発症については、塩分摂取量がキーになるらしい。
沖縄は発症率が劇的に低く、その数は次に少ない熊本の半分。なるほど。
そして脳卒中の最大要因は、高血圧。
高血圧の最大要因は、塩分摂取過多。なるほど。。
で、心筋梗塞の原因、動脈硬化について調べてみると、危険因子の筆頭が高血圧。
やっぱり塩分がポイント。・・・なるほど。。

うっかり溺れて水飲んだら、即3大疾患行きかな
塩分・・・ないと生きていけないけど、摂取過剰は命を奪う筆頭格に変貌するんですね。
一つの実態で仏の顔と鬼の顔を併せ持つなんて、まるで大魔神じゃないかと特撮スキーの私は思ってしまったわけです。

誰でも分かる世代はどこからだ
それにしても、・・・沖縄は塩分摂取量が少ないから、3大要因による死亡率が低いってことでしょうか??
全ての理由を塩分のみに求めるのは早すぎる結論ではありますが、他の生活習慣がどうしようもないことを考えると、大きな要因には間違いなさそうです。
話は変わって、私の出身である高知はどれも順位が一ケタ。
酒飲み、車社会は沖縄と共通だと思うんですが、決定的な何かが違うんですねぇ・・・やっぱ塩か。。
先日、純高知県人である母親の作った料理が3連続でひどく塩辛い時があって、ハト派の私が人生2度目、「ふざけるなー!」と怒れるタカに変身しました。
私は運動するからまだいいけど、自称・一週間家から出なくても全然平気という老い先短い母が、いつ3大疾患にかかるか、これは本気で心配した方がいいかもしれません。
Ⅲ.読書とか
以前、こちらで「沖縄県民は自分が本を読まないのに本を出したがる」という話をしたかと思います。
沖縄県民1人が書籍関係で1年間に支払う金額は、
書籍・雑誌販売額: 第47位(13,539円)
全国平均が22,948円、46位の佐賀県が16,479円であることからも、やはり沖縄はぶっちぎって本にお金を使わないようです。(沖縄は何かとぶっちぎる)
ただし、出版社の数は都道府県で最も多い。そして、1年間に世に出る県産本の数は、200~300冊。
全国規模のものではない、県内で出版された書籍ですよ。相当多いと思いませんか??
で、思い直したんです。
販売額が少ないからって、即座に本を読まない県民性とは言えないだろうと。
沖縄は低所得者が多いのが実情、そして本は性質上、比較的奢侈品。
であれば、借りて読むしかないっ。
石垣島に住んでいたころ、石垣市立図書館の盛況加減に衝撃を受けたことがありました。勉強じゃなくて、ほとんどみんな本読んでる。席待ちも珍しくなかったほろ苦い思い出・・・。そして間違いなく日本一騒がしい図書館だ。

本とサバニが同じ場所に展示されているトンデモ図書館、それが石垣市立図書館だ
うん、図書館でみんな本借りてるんだよ!きっとそうだ!!
100の指標には、ちょうど図書館の貸出冊数も載っていました。
ほら、私の推測当たってるってば。
図書館貸出冊数: 第40位(3.34冊/年 全国平均5.37冊)
・・・。
見事に外れたね。
やっぱり本読まないのね沖縄県民・・・。
最下位は秋田で2.38だったんですが、販売額では第12位。秋田県民は『買って読む』タイプのようです。
・・・いや、まだ諦めないよ・・・!
沖縄県は地方紙が2紙もあるじゃないか。琉球新報と沖縄タイムスですね。

政治色が強すぎるのも沖縄の新聞社の特徴
地方で2紙って結構珍しいことですよ?沖縄県民の方、知ってましたか?高知は高知新聞しかなかったんですから。
そして地方紙が2つもあるということは、それだけ県民は新聞を求めているということ!2紙購読してる人もそこそこいるし、これは期待できるだろう!
さぁ、どうだ!?
新聞発行部数: 第46位(0.62部/世帯)
orz
なんかもう、ことごとく大ハズレ。
確かに我が家も購読してないよ・・・順位に貢献できなくてすみませんね・・・。
最下位は鹿児島(0.56部)なんですが、軒並み九州・東北・大都市圏は順位が下でした。
大都市は単身世帯が多そうだし、それも分かるけどね。他はどうしてなんだろう??
というわけで、再度おきなわの指数100からでした。
本当に、これ見てると客観的な沖縄の姿、丸見えです。。
実は前回のコラムを掲載した翌日に職場で同僚とエンカウントした際、
「オレも持ってるよ
」
と声をかけられ、ここにも変人がいたか!!と思うと同時に、彼に大きな親近感を抱きました。
しかし、私はバカ(仮)でネタにするという明確な目的を持って購入したんですが、彼は「仕事のため」という素晴らしい回答を寄越したのです。ネタになりそうとか、まぁ志の低いこと・・・。
これを読んで、「自分も気になる!」という方がいたら、ぜひ本屋に走ってください。
私は別に県の回し者でも何でもないんですが、マクロに沖縄を知るにはとてもよい素材であると同時に、常日頃から抱いている沖縄の疑問が晴れることがあるかもしれませんよ!
本当に、走ってる最中にビュウっと突風に襲われたら、「うぁーー!!」とか、「むぬーー!!」とか、よく分からない叫びが口をついて出てくるものです。
誰にぶつけるともない、この怒りよ。。

そしてもう一つ、同じくらい誰にもぶつけられない怒りを、まさに今、毎日感じています。
私は運動目的で身軽に外出する時は、リップクリームをジャージパンツのポケットに入れておくことがあります。
先日、うっかりリップをポケットから回収せずに洗濯してしまいました。
どこに行ったのかと慌てふためいて部屋中を探した後で、洗濯物を回収するタイミングでポケットから発見されるリップクリーム。ほっと胸をなで下ろし、カピっと乾いた唇に潤いを取り戻そうと、キャップをポンと開け、リップを唇に近づけると・・・

ムンと鼻につく、異臭。
唇に塗ることをためらってしまうほどの異臭・・・ならぬ、もはや悪臭。
一度キャップ内に水が浸水し、ろくに乾かぬまま時間が経過してしまい、雑菌が繁殖した結果です。
もったいないからと必至に洗ってもぬぐえぬ、この例えようのない臭い。
結局、開けたばかりでもったいない心が上回って、使い続けているこの貧乏根性!
いや、別に貧乏じゃないけど!でも諦めてしまうなんて悔しいじゃない!!

洗うと怒りを感じるリップクリームとして売り出すか
唇が乾くたびに無用な怒りがこみ上げてくるのですが、こんな悲惨なことにならないよう、読者のみなさんは洗濯時にはポケットの中身をしっかり確認しましょうね!
さて、今回は前回コラムに引き続き、統計の話です。
前回、面白いという声をちらほらいただいたので、少し調子にのってしまいました。
前~中盤は比較的カタめの話ですけど、新しい沖縄の姿と古い沖縄の姿をよく表しているので面白いんじゃないかと思います。
(順位が書かれていない個所は、全て反転してください。面倒ですけどよろしくです)
Ⅰ.飲食店・宿泊業開業率
まず、開業率ってなんでしょう。
簡単に、開業した店舗数/既存店舗数と考えていただければいいかと思います。
10年くらい前、沖縄に海沿いカフェブームが起きましたよね。
特に南部(主に南城市)における勢いは、目を見張るほど。沖縄カフェ100シリーズがバンバン出版されて、若い世代は男女問わず持ってるような雰囲気すらありました。
沖縄住みの方は、南部東海岸にドライブに出れば、猫も杓子もくる●まや浜×の茶屋、や▲さちに足を運んでいたんじゃないかと思います。

海はどこでも綺麗。それ以外の要素だと、店内の壁の一部が岩肌という楽水がオススメ!観光地価格だけどね
年を追ってよく耳にした順に、海沿いカフェ、山中カフェ(本部・名護)、外人住宅カフェ・・・今はブームも落ち着いたのか、はたまた常態化したのか、取り立てて話を聞かなくなった感があるんですが、実際どうなんでしょう?

外人住宅カフェは、浦添や北中城に多いイメージ
・・・すみません、カフェ系は興味の対象外なので、ちょっと情報が少ないんです。。
宿泊業に関しては、2方向の増え方があります。
これまたカフェとほぼ同時期に発生したゲストハウスブーム。那覇市内にある某ゲストハウスが火付け役になって、内地の人間がすごい勢いで増やしていきましたね。

泊まるなら絶対ボックスタイプ!2段ベッドのゲストハウスにも泊まったことがあるけど、眠りに繊細な私は寝不足に
それと、ビジネス、リゾート、シティの各ホテル。沖縄開発のブームにのっかって、未だに増え続けています。最近は本島に外国人観光客の受入先がなくて、離島に振り分けされてるという話も聞きました。
・・・こんなに建ってるのに、まだ足りんば!?
特に自然豊かな場所にはもう建てて欲しくないのが住民の本音なんじゃないかと思います。私も、そう思ってるし。

とある島のリゾートホテル。島民憲章は、一部の金持ちと議員に握りつぶされたと憤っている島民の声を聞いた
というわけで、その順位は・・・
飲食店・宿泊業開業率: 第1位(16.2%)
数字だけ見てもピンとこないでしょう。2位の鹿児島は、10.5%。全国平均は7.9%。
はい、どれだけバンバン新規開業されているか、お分かりですね!!
ただし、この数字は平成16~18年と結構古いんですよ。もしかしたら今は少し変わってるかもしれませんが、それでも沖縄は相も変わらずぶっちぎり1位だと思います。
Ⅰ-2.廃業率(飲食店・宿泊業)
開業率と対をなす数字、それが廃業率。
同じく、廃業した店舗数/既存店舗数ですね。
これだけ爆発的に増えているんだから、消えゆく店だってあるだろうさ・・・。
宿泊業については、沖縄において廃業の一途を辿っている部門があります。旅館営業です。
でも、それだけ。ホテルやゲストハウスなんかは変わらず好調。

統計上の旅館とは、一般的な和風旅館のことだけど、沖縄の旅館はどことなく沖縄民宿の香り。
竹富島、高那旅館
じゃあ飲食店は?
街を歩いてるとよくよく分かるんですが、とにかく店舗の回転が速い!!
以前、久茂地川沿いに新しい店出来たな~と思ったら、1か月後には店の灯が消え、3か月後には別の店に大変身してた!開業資金、もったいな!
身近なところでは、友達が沖縄大学近くにカレー屋を開いたと思ったら、4か月で閉めたこともありました。みんな気軽に開業しすぎ・・・。
そしてちょっとした裏情報ですが。
めでたく新規開業を経て、最初の更新手続きをする飲食店は、全体の3割だそうです!(H21時点情報)
つまり、新規開業しても7割があっという間に廃業しているという事実・・・。
この数字を見て「狭き門だな」と顔をしかめるか、「3割も生き残れるのか!」と考えるか。あなたはどちらでしょうか?後者なら経営者向きかもしれません。
というわけで、
廃業率(飲食店・宿泊業): 第1位(11.4%)
2位は青森の10.1%、全国平均が8.7%。
開業率と廃業率を比較すると、全国的には廃業率が少し上回っている状況ですが、沖縄はぶっちぎりで開業率が上回っているのが特徴的。
まだまだ商業的には可能性に溢れた土地だと言えそうです。
Ⅱ.原因別死亡率
以前こちらの記事で触れたように、沖縄県民はとにかく歩かない、摂取カロリーは高い、お酒はガブ飲みで、健康にいい習慣的要素が全く見当たりません。
ここでもう一度、県保健医療福祉事業団の自虐的なテレビCMをご覧ください。バージョンもたっぷり増えております(画像クリックでyoutubeへ)
平均寿命が全国1位だったのはもはや『今は昔』の話で、平成22年の調査では男性は全国29位の79.4歳と、全国平均を下回っています。このテの数字は一度落ちたら坂を転げるのが世の常ですが、果たして。(最新データでは男性30位とさらに下降、女性は3位を死守中)

進化ではなく、退化の過程である
じゃあ、日本人の3大死亡原因、ガン、脳卒中、心筋梗塞による県民の死亡数ってどうなんでしょうか。生活習慣を考えると、想像に難くないと思います。
ガン:
脳卒中: 3項目全て第47位
心筋梗塞:
ゑ?
ちょっと待って、何かの間違いなんじゃないの??
うそ、数字はどうなってるんだ・・・。
ガン:10万人中、207.9人(全国平均286.6人)
脳卒中:同、59.5人(同96.5人)
心筋梗塞:同、111.8人(同157.9人)
間違いなく、少ない。。しかもどれもぶっちぎり。
どうしてなんでしょう??
20年近く昔の研究ではありますが、沖縄は食塩の摂取量が日本一少ないという結果が出ていました。1日の目標値10gに対し、日本人の平均摂取が13g、対して沖縄は8g!

漬物、みそ汁、焼き魚に醤油としょっぱい日本食に対し、味は濃いけど意外と塩分の少ない沖縄料理
ガンの要因はそれぞれですが、胃ガンの発症については、塩分摂取量がキーになるらしい。
沖縄は発症率が劇的に低く、その数は次に少ない熊本の半分。なるほど。
そして脳卒中の最大要因は、高血圧。
高血圧の最大要因は、塩分摂取過多。なるほど。。
で、心筋梗塞の原因、動脈硬化について調べてみると、危険因子の筆頭が高血圧。
やっぱり塩分がポイント。・・・なるほど。。

うっかり溺れて水飲んだら、即3大疾患行きかな
塩分・・・ないと生きていけないけど、摂取過剰は命を奪う筆頭格に変貌するんですね。
一つの実態で仏の顔と鬼の顔を併せ持つなんて、まるで大魔神じゃないかと特撮スキーの私は思ってしまったわけです。

誰でも分かる世代はどこからだ
それにしても、・・・沖縄は塩分摂取量が少ないから、3大要因による死亡率が低いってことでしょうか??
全ての理由を塩分のみに求めるのは早すぎる結論ではありますが、他の生活習慣がどうしようもないことを考えると、大きな要因には間違いなさそうです。
話は変わって、私の出身である高知はどれも順位が一ケタ。
酒飲み、車社会は沖縄と共通だと思うんですが、決定的な何かが違うんですねぇ・・・やっぱ塩か。。
先日、純高知県人である母親の作った料理が3連続でひどく塩辛い時があって、ハト派の私が人生2度目、「ふざけるなー!」と怒れるタカに変身しました。
私は運動するからまだいいけど、自称・一週間家から出なくても全然平気という老い先短い母が、いつ3大疾患にかかるか、これは本気で心配した方がいいかもしれません。
Ⅲ.読書とか
以前、こちらで「沖縄県民は自分が本を読まないのに本を出したがる」という話をしたかと思います。
沖縄県民1人が書籍関係で1年間に支払う金額は、
書籍・雑誌販売額: 第47位(13,539円)
全国平均が22,948円、46位の佐賀県が16,479円であることからも、やはり沖縄はぶっちぎって本にお金を使わないようです。(沖縄は何かとぶっちぎる)
ただし、出版社の数は都道府県で最も多い。そして、1年間に世に出る県産本の数は、200~300冊。
全国規模のものではない、県内で出版された書籍ですよ。相当多いと思いませんか??
で、思い直したんです。
販売額が少ないからって、即座に本を読まない県民性とは言えないだろうと。
沖縄は低所得者が多いのが実情、そして本は性質上、比較的奢侈品。
であれば、借りて読むしかないっ。
石垣島に住んでいたころ、石垣市立図書館の盛況加減に衝撃を受けたことがありました。勉強じゃなくて、ほとんどみんな本読んでる。席待ちも珍しくなかったほろ苦い思い出・・・。そして間違いなく日本一騒がしい図書館だ。

本とサバニが同じ場所に展示されているトンデモ図書館、それが石垣市立図書館だ
うん、図書館でみんな本借りてるんだよ!きっとそうだ!!
100の指標には、ちょうど図書館の貸出冊数も載っていました。
ほら、私の推測当たってるってば。
図書館貸出冊数: 第40位(3.34冊/年 全国平均5.37冊)
・・・。
見事に外れたね。
やっぱり本読まないのね沖縄県民・・・。
最下位は秋田で2.38だったんですが、販売額では第12位。秋田県民は『買って読む』タイプのようです。
・・・いや、まだ諦めないよ・・・!
沖縄県は地方紙が2紙もあるじゃないか。琉球新報と沖縄タイムスですね。

政治色が強すぎるのも沖縄の新聞社の特徴
地方で2紙って結構珍しいことですよ?沖縄県民の方、知ってましたか?高知は高知新聞しかなかったんですから。
そして地方紙が2つもあるということは、それだけ県民は新聞を求めているということ!2紙購読してる人もそこそこいるし、これは期待できるだろう!
さぁ、どうだ!?
新聞発行部数: 第46位(0.62部/世帯)
orz
なんかもう、ことごとく大ハズレ。
確かに我が家も購読してないよ・・・順位に貢献できなくてすみませんね・・・。
最下位は鹿児島(0.56部)なんですが、軒並み九州・東北・大都市圏は順位が下でした。
大都市は単身世帯が多そうだし、それも分かるけどね。他はどうしてなんだろう??
というわけで、再度おきなわの指数100からでした。
本当に、これ見てると客観的な沖縄の姿、丸見えです。。
実は前回のコラムを掲載した翌日に職場で同僚とエンカウントした際、
「オレも持ってるよ

と声をかけられ、ここにも変人がいたか!!と思うと同時に、彼に大きな親近感を抱きました。
しかし、私はバカ(仮)でネタにするという明確な目的を持って購入したんですが、彼は「仕事のため」という素晴らしい回答を寄越したのです。ネタになりそうとか、まぁ志の低いこと・・・。
これを読んで、「自分も気になる!」という方がいたら、ぜひ本屋に走ってください。
私は別に県の回し者でも何でもないんですが、マクロに沖縄を知るにはとてもよい素材であると同時に、常日頃から抱いている沖縄の疑問が晴れることがあるかもしれませんよ!
Posted by 牧 at 23:58│Comments(2)
│バカ・ジアザー
この記事へのコメント
牧さんこんにちは。
リップ……使ったんですね……
…チャレンジャーだわぁ〜(笑)。
リップ……使ったんですね……
…チャレンジャーだわぁ〜(笑)。
Posted by まぁたん at 2016年02月10日 16:33
>まぁたんさん
臭すぎて、もうどうにもなりませんでしたよorz
臭すぎて、もうどうにもなりませんでしたよorz
Posted by 牧
at 2016年02月11日 21:29

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