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2014年10月08日

うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~

 読者のみなさん、こんにちは。

「すでにDEEでこのネタ見たからバック!」という方。短気は損気、ですよ?


 突然ですが、みなさんは親しい友人・知人や家族とアナログメールをしていますか?
 アナログメールってなんだか耳慣れない言葉ですけど、まぁハガキや手紙のことですね。

 近年は年に1度のアナログメール的一大イベントである謹賀新年・年賀状も、メールやラインで済ませる人も多いんじゃないかと思います。
 簡単だし・・・すぐ届くし・・・コストもかからないし・・・。

 ITが生活に浸透し始めた頃は、私ももれなくそれに転んでいったんですが、ある時突然、この電子的なやりとりにまるで砂を噛むような、空虚な気持ちをいだいたことがありました。

「人と人とが交わす、本来そこにあるはずの温かみが恋しい・・・。」

 そんなことをふと思った頃から、私のちょっとしたアナログ回帰が始まりました。
 その一つですが、毎年、大学時代の決まった友達にオール手書きで暑中見舞いを送っています。
 どんな綺麗な風景の、沖縄の風を感じられる絵葉書にするか、そしてそれを受け取った相手がどんな顔をして喜ぶか・・・それを考えることが楽しいんですね(自己満とも言う)。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
と言いつつ今年はついに送れなかった!渡嘉敷島で買ってきたのに・・・のに!!


 または、妹がオーストラリアにワーキングホリデーで滞在していた頃は、月に1回を目標にエアメールを送りあっていました。
 妹からすると日本語を忘れないため、私からすると文章を書く練習のためでした。
 最初は頑張っていたんですが、4往復もする頃には私も仕事が忙しくて途絶えちゃったんですけど・・・ご存じの通り、私は文章を書くのが大好きなので、手紙を書く時だって平気で便せん10枚くらい書いてしまうんですよね~。その所要時間たるや、3時間以上。
 効率は悪いしお金もかかる・・・けど、仕事で疲れて帰ってきたら、ポストに入っていたのは手書きの便せん・・・なんて、きっと誰だって心躍ると思うんです。だって私は嬉しいもんね。
 相手の喜ぶ顔を想像すると・・・手紙!書かずにはいられないッ!


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
中にはたまに意味不明な手紙が来て少し当惑することもあるけど、それでもやっぱり嬉しいものです。


 というわけで、今回は『手書きのハガキ×大好きな海』の組み合わせ記事となります。
 DEEokinawaにも掲載されていますが、あちらは当初6800文字あったものを半分近くにそぎ落としたバージョンです。長すぎるとホラ、あれ組み込むの編集部だし、長すぎる記事は期待されないはずなので・・・。
 それと、DEEという公の場(?)では心情的にちょっと書けなかった部分もそのまま載せてあります。
 というわけで、おきなわバカ(仮)読者のみなさん。せっかくなので、原文バージョンも味わっていってください。




 読者のみなさんは、那覇市内にダイビングとシュノーケル専用のビーチがあるのをご存じでしょうか?

うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~


 ここは波の上ビーチのすぐ近く、昨年4月27日に供用開始された、波の上うみそら公園。
 海と緑の憩いの場として活用される以外にも、BBQの他、毎月フリーマーケットが開かれ、今年は那覇マグロ祭りや沖縄ビーチフェスなど、各種イベントも催されている。

 さて、そんなうみそら公園のHPに、昨年12月こんなお知らせが掲載された。


「海のポスト(海底ポスト)」の設置について
生まれ変わった波の上ビーチ ダイビング・シュノーケル専用ビーチに「海のポスト」「海底・海中ポスト」ポストを2台設置いたします。



 海底ポスト・・・それは文字通り、海底に設置されているポスト。知った瞬間、このポストにハガキを投函してみたいという欲求が湧き上がってきました。
 はい、もうこれポストに投函されたハガキが、実際手元に届くまでを追うしかないね!
 というわけでいざ、波の上へ・・・!


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
ここは公園管理事務所。


 やってきましたうみそら公園。
 ポストにハガキを投函するためには、ここのビーチでダイビングをする必要があります。水深4~7mほどなので素潜りでも投函できるじゃないか!と思う人がいるかもしれませんが、投函できるのはスキューバダイバーのみです。
 公園に登録しているダイビング業者を利用してもいいんですが、今回は取材も兼ねているので直接公園に申し込み。

うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
今回取材応対してくださったマリン担当の加藤さん。色々PRしたいからとかなり饒舌でした。明朗で面白いお兄さん


―さて、この海中ポストですけど・・・

「あ、うちのは『海底ポスト』だよ。『海中ポスト』という名称もあるけど、うちは『海底』ね。そこんところよろしく!」


 ああ、危ない。肝心の取材対象の名称を間違っていました。。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
まずは書類を書くところから。今回はDEEokinawaの取材として来ているので、色々申請書がある。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
体験ダイビング用の書類。同じだからと言って、「〃」ではダメらしい!めんどくさいが耐えろ。


 私、海では100回以上素潜りしてきましたが、スキューバは人生初。ムダに緊張してます。なぜって、信用しきれない、人工的なものに自らの命を預ける行為が大嫌いなものですから。だから飛行機も観覧車もイヤン。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
てん!これが海底ポスト投函専用のポストカードだ!!


 ポストカードは2枚ワンセット。この管理事務所に入っているNPO法人美ら海振興会に、サンゴを守るための協力金として500円寄付すると、この耐水ポストカードがプレゼントされるというシステム。カードは1枚しか投函できないが、追加で52円支払うことでもう1枚も投函できるようになる。

 カードは、つるつるすべすべのふにふにで、とても柔らかく触っていて気持ちがいい。

「実は500円の協力金と言っても、耐水ポストカードのコストが高くてほぼトントンなんですよね・・・。」

 でもきっと、一生の思い出になると思うんです。お客さんの笑顔が咲くように、サンゴも咲いてくれたらいいのになぁ。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
記念カキコ♪こういう時、絵心のある人はいいよね・・・。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
ジンベイの時同様、今回も妹が助手。せっかくなので追加52円支払って高知の実家に送ってもらうことに。


「今どきの人って、お互い携帯の連絡先は知ってても、住所までは知らないじゃないですか。だから参加者同士で送りあいっこする時には大抵、住所の聞き合いが始まるんです(笑)」

―現代っぽいですね!まぁ私は自宅に送るからそんな必要ないんですけど・・・。ところでポストは水深何mくらいの場所に設置されているんですか?

「今日は水深約4mですね。この海中に設置されたポストは、日本で二つ目なんですよ。一つ目は和歌山すさみ町の沖合。二つ目がここ那覇市なんです。」

―ポストの設置を提案したのって、どなたなんですか?

「うちの所長だよ!県の『地域資源創出事業』という助成金の公募があって、それに応募したら通ったんだ。和歌山には昔ながらの丸ポストが沈んでいるんだけど、そんなのも参考にしてね。楽しんだ思い出や沖縄観光の思い出が、帰ったら後追いでやってくるっていう事業なんか面白いんじゃないかってことでね。他に絵本やDVDも作ってるんだよ。」


 さて、書き終わったらお着替えタイムです。
 ウェットスーツ着るの、6年ぶりなのでちょっと不安・・・。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
取りあえず腰履き状態で。しかしもうすでに苦しい。


 腰履き状態でスキューバのレクチャー開始。
 命かかってると思うと必死に聞いちゃいますけど、緊張とウェット着用のだるさであまり頭に入ってきません。まぁ・・・なんとかなるよね。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
加藤さんの熱のこもったレクチャー・・・なのに本当にゴメンナサイ。。


「そういえば、今日はどちらが写真に写るの?」

―私、牧ですけど。

「ダイビングする時はね、一旦目をぎゅっと閉じてマスクを装着してから目を開くと、キレイな顔に見えるんだよ。そのまま装着するとキツネみたいになっちゃうから。」

 ほう!それはさっそく試すしかありませんね。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
まずは何もしない状態。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
一度目を閉じて、開いた状態。比較しづらくてゴメンナサイ。


「あ、あんま変わんないですねっ。」

―・・・そっすか。

妹「えぇっ、変わったょ!?」


 私には意味があったのかなかったのか・・・ともかく、美しく思い出に残りたい女性のみなさんは是非この方法でマスクを着用してみてください。

 さて、器材も背負ったので、いざダイビングビーチへ!


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~


 視線の先、写真左側に微かに赤いものが写っています。海底ポストと同時に設置されたもう一つのポスト、海のポストです。
 水の影響が少ないような気もしますが、こちらもやはり管理事務所で購入したハガキしか投函できません。海上にあるからと言って、うっかり自分で用意したハガキや便せんを投函しないよう気を付けましょう。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
普段は嬉々として入るはずの水に緊張・・・ドキドキドキ。


うみそら公園の海底ポストに投函されたハガキを追え! ~前編~
入る直前に記念ポーズ。笑ってますが余裕ナシ。


 いよいよハガキを携え、海に潜ります!
 ポストはもちろん、この都市に存在する海中には、どのような光景が広がっているのでしょうか・・・。


 とりあえず、今回はここまで。
 後編に、続く。



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